コンクリート建造物の修繕や改築・保守・耐震補強などの工事で問題となるのが、鉄筋、電気配線管、ガス管、水道管等の切断事故です。 この事故を防ぐためには、事前にどの部分に鉄筋や電気配線管、ガス管、水道管等の位置を探査しコンクリート構造物内の配筋状況を確認する必要があります。
コンクリート内レントゲン(X線)探査

コンクリート内部の鉄筋や電線管などの埋設物を、X線により探査、解析します。 鉄筋や電線管が密集していたりする場合などはX線による探査が有効です。X線発生装置からX線を照射し、壁面などコンクリートの裏側にはったフィルムに内部の様子を写し出します。 コンクリート内 部の鉄筋・配電間・CD管などの位置を確認できるため、コア削孔など、はつり工事も安心して行なえます。
■ 長所
- 埋没物の種類が容易に判定できる
- 主筋、枝筋の区別ができる
- 鉄筋、電線管の識別ができる
- 電気配管の用途(弱電・強電系)の推定が可能である
- 判定方法が客観的である
- 技術レベルが確保されていある
■ 短所
- X線作業のため、放射線安全管理が必要
- 探査可能なコンクリートの厚さに制限がある
(厚さ:350mm程度まで) - 装置のセットは困難な狭いスペースは不可
(コアドリル+αのスペースが必要) - 他の探査に比べ費用が割高となる
※レントゲン(X線)探査の原理
健康診断での胸部レントゲン検査と原理は全く同じです。人体をコンクリートに置き換えて考えると、胸部の肋骨や肺がX線フィルムに写るように、コンクリートでは鉄筋や電線管などの埋没物が写ります。したがって、レーダー探査のように反射波を解析して埋設物を探し出す方法とは全く原理が異なり、結果が像として得られることにより信頼性に大きな違いがあります。
超音波探傷探査

コンクリート構造物の版厚の測定、空洞の検出、かぶり厚さの測定、鉄筋の検出・鉄筋配置の測定、ひび割れ深さの測定を、簡便に非破壊で行える低周波、超広帯域の超音波検査法です。
超音波の反射作用を利用し、コンクリート構造物内の亀裂の有無や状態、深さを調査します。
超音波探傷器を使用し、対象構造物に超音波を放射し、はね返ってきた音波の波形で測定します。
また、亀裂状態だけでなくアンカーボルトの長さ測定などにも利用できます。



